これまで基礎研修後の「実務経験(OJT)に2年」を要していましたが
基礎研修受講開始時において既に実務経験者である方は「6か月以上」のOJTとする、と変更になりました。
【現状と課題】~背景~
- サービス管理責任者について、質の確保を図るべきとの声と、人員確保のため実務経験の緩和を求める声がある
- 入口の研修である基礎研修終了後、2年間の実務経験(OJT)を経た上で実践研修の修了を要する仕組みとし、サービス管理責任者の養成開始から2年以上必要であった
- 一部事業者より、「サービス管理責任者を直ちに確保する事が困難、支障が生じている」
「新型コロナウイルスの影響により、都道府県が研修を延期・中止、規模縮小など実施、十分に研修ができていない」といった地域もある
【みなし配置期間の変更】
さらに突然サービス管理責任者がいなくなってしまったなどのやむを得ない事由が発生してしまった場合、今までは実務経験要件を満たしている人を1年間サービス管理責任者とみなして配置することが可能でした。しかし今後は基礎研修修了者であることと以下の要件を満たしていることを条件に実践研修を修了するまでの間、最長2年間配置可能となります。
- 実務経験要件を満たしている。
- サービス管理責任者がやむを得ない事由により欠如となる前からその事業所に従事しており、その際に基礎研修を修了、なおかつ実践研修の受講に向けたOJTを実施中であること。
【さいごに】
本改正により今後のスケジュール感として
(例)・契約(6月)→着工(9月上旬~)→完工(3月下旬)
- 研修申し込み(7月末まで)→研修(9月~)→研修修了(2月)
上記のように開設までの間でサビ管が確保できることにより今まではサビ管の人材不足と取得要件のハードルの高さから不安要素となっていた事業者様も、本改正により緩和されるのではないでしょうか。さらに人材不足により好待遇で人件費の圧迫となっていた部分も少し抑えられるといったことも事業所立ち上げの後押しとなると思われます。
参照先
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/001063301.pdf