事業に参入するならば、初期費用を抑えられ、グループホーム以外の用途にも変えられる
【中古の空き家改修】のほうが敷居が低いと感じるかもしれません。
実はそうではなく、新築にて参入すべき理由が3つあります!
①収益を確保するためには最低10室の運営が必要!
中古改修では、1棟に対し3~4室運営だと満室であっても収支はトントンになってしまいます。
〈例〉利用者すべての障がい支援区分3 世話人4:1計算
4名の方が利用した場合…
[収入](利用料、給付金含む) 114.4万円
[支出](人件費、家賃、販管費含む) 109.6万円
満室であっても利益は 4.8万円
運営の継続は厳しい状況に…
②中古改修型では収益に見合う室数を確保するのが難しい
建物要件、立地、オーナーの理解が揃う物件が少ない…
〈中古改修型で収益を得るには〉
・条件に合う戸建て3~4棟で多店舗展開をする
・アパート、マンションの空室10室以上を押さえる
→上記の条件を満たす物件はなかなか見つからない…
また、4つの課題もあります
[1]人員に対する課題
・サービス管理者の施設に対する兼務可能移動時間は30分以内
・夜間従事者1名が複数の施設夜勤を担う場合、施設間の移動時間は10分以内
[2]物件に対する課題
・中古改修の際、200㎡を超えると「寄宿舎」への建物用途変更が必要になる
・廊下幅、階段の踏面等、一般住宅よりも厳しくなるため用途変更が難しい
[3]新耐震基準を満たす物件であるかどうか
・昭和56年6月1日以降に建築されていること
・耐震診断、建築士によって安全が担保された物件であること
[4]所有者の理解
・グループホームついて改修させてもらえるか
・障がい者の方が住むことを理解してもらえるか
③中古改修型で運営すると多店舗になりがち
定められている人員数以上の人員配置が必要になり、人件費が高騰し運営効率が低下する
〈例〉中古改修4名×5棟=20名の場合/新築2棟定員20名の場合 の収支算出
利用者すべての障がい支援区分3 世話人4:1計算
[改修] 収入 4,598千円 支出 4,536千円 収支 61千円 人件費率 68.21%
[新築] 収入 4,598千円 支出 3,496千円 収支 1,102千円 人件費率45.59%
→赤字運営と黒字運営の大きな違いは人件費といえます
平成27年のWAM(社会福祉法人経営動向調査)によれば、
黒字経営の人件費率は56.2% 対して、赤字運営の人件費率は72.6% という結果も…!
グループホーム運営において成功するためには…
定員10名×2棟で収支効率の最大化を図ることが必要です!